Ojja

9月に友人らと訪れた元町のスレストラン「カセント」が、一昨日発売のミシュランで三つ星を獲得しました。「そのために旅行する価値がある卓越した料理」とのコメントが載っています。料理のジャンルは、スペイン料理かと思っていましたが「フュージョン」とあります。タパスなどスペイン風の小皿が独創的に少量ずつアレンジされて並びましたが、フレンチぽくもありイタリアンぽくもあり、国境を越えた料理というわけなのですね。

メインディッシュのあとに出てきたのは「ヴァレンシア風おじや」これは、スペイン語で「Ojja」と書かれていました。「おじや」は鍋のあとの雑炊、純日本製の料理だとばかり思っていましたが、そうではなかったのです!スペインの「Ojja」が宣教師たちと一緒に海を渡ってきて日本に伝わったものだったのですね。

これがOjjaです。美味しそうにお皿に盛りつけられました。




おそらく同じ頃にスペインから渡ってきたキリシタンのグレゴリオ聖歌を、隠れキリシタンたちが今日まで歌いついできた祈りの言葉「おらしょ」。400年という時空を超えてこの祈りの歌を現代の合唱曲として千原英喜先生が作曲された「混声合唱のためのおらしょ」を今、所属している合唱団で歌っています。来週から合唱団は、スペインのバスク地方のトロサという町に旅立ち、国際コンクールのステージで、日本やバスクを始めとする様々な歌を歌います。今回、私は参加できなかったのですが、皆様のトロサでの健闘を心より応援しています♪