鯉、三千

正しくは、3500。熊本県北東端に位置する杖立川の渓谷に沿う杖立温泉になびく鯉のぼりが圧巻である。湯量が多い渓谷に和風旅館からの湯けむりが白くのぼり、心落ち着く温泉集落景観を楽しんだ。


最近はよくこのように川でなびく鯉のぼりがみられるが、ここ、杖立川が元祖とのことだ。このGW、家族で宿泊してきた。

渓谷に なびく三千 鯉のぼり

詠んだ句を、五十嵐哲也先生の特選に選んでいただきとても嬉しい。

二泊目は、荒城の月の舞台である竹田を経由し、高千穂峡へドライブした。春高桜の花の宴・・滝廉太郎は少年時代に竹田に住んでいたことがあるそうだ。

荒城の 庭に響くは ほととぎす

ほととぎすかな、と思ったのだが、違うかな?実はまだ本物を見たことがない。

高千穂は、神の降りし神話の里。一緒に行った両親は、子供の頃に学校で神話を学習したとのことで、神様の話にとても詳しく驚いた。我々の世代は、おとぎ話のようにとぎれとぎれにアマテラスオオミカミやスサノオノミコトたちの小話を知るだけ。神武天皇につながるとされる古事記の全容をダイジェストで垣間みたのは初めての体験だった。高千穂神社での夜神楽では、天の岩戸開きを鑑賞した。

神舞いし 岩戸の山に 若葉萌ゆ


阿蘇山から流れ出た溶岩を川が浸食して出来た深い峡谷はそそり立つ岩石が勇壮で神秘的である。早朝から並んでこのボートに乗ってきた。日が高ければ滝に虹がかかる。早朝では残念ながら虹の撮影は無理であった。