指揮者の岩村力さんにお会いしました

夕方、神戸市立中央市民病院眼科での勉強会で、ips 細胞から作成した網膜の色素上皮細胞の培養シートを人間の目に移植して治療を行う再生医療の話を聴いた。高橋政代先生による熱い講演はとても感動的で、世界初のips 細胞の臨床応用が行われる日もかなり近くに迫っていることをわかりやすく説明していただいた。加齢黄斑変性や網膜色素変性症などに対する画期的な治療が展開される日も、もうすぐである。移植に必要な細胞の数が、眼球では少なくてすむ、心臓や肝臓の1000分の1ですむ、だからいち早く実現にこぎつけることができた、という解説にはなるほどと思わされた。

科学の話に興奮を覚えたあと、今夜はもう一つの楽しみが待っていた。友人のはからいで、三宮の寿司屋さんで指揮者の岩村力さんにお会いすることができた。写真のとおり、指揮者というイメージをちょっと破った感じの、ダンディーでスポーティーでとても素敵な方である。


岩村さんは、現在、兵庫県立芸術文化センター管弦楽団のレジデントコンダクターをされているが、日本全国のみならず、イタリアを始め全世界を飛び回ってオーケストラ指揮者として活躍中である。三宮でお目にかかれるなんて感激である。南イタリアのバーリでの楽団指導の話、朝比奈隆さんの話、ステージで役者顔負けの演技を披露された話などなど、周囲にいるどの人もそらさない、楽しい話題に惹きこまれ、気づいたらあっという間に3時間あまりたっていた。

岩村さんの次回の舞台は、8月7日(日)午後3時、兵庫県立芸術文化センターKOBELCO 大ホールでの「魔法のクラシックコンサート」での指揮とのこと。魔法のレストランの水野真紀さんが、クラシック音楽のメニューを紹介してくれる。是非聴きに行きたい。

そしてその同じ大ホールで、8月28日(日)午後3時、私の所属している混声合唱団はもーるKOBE 第32回コンサートが開かれる。ただ今、団員一同、コンサートに向けて熱く練習中である。こちらも皆様是非聴きにいらしてください。