2014年1月 のアーカイブ

母校の閉校

2014年1月9日

私の出身小学校である神戸大学附属住吉小学校が、平成26年3月10日の卒業式をもって閉校することになりました。閉校が正式に決まった6年前に1年生だった子たちが卒業する日です。私が入学した昭和40年には、木造2階建ての校舎が南北に3棟、渡り廊下で連なった学校でしたが、5年生の時に現在の鉄筋コンクリートの白い校舎に建て代わりました。小学時代の思い出の多くは、木造の校舎と校庭にあるように思います。入学式の日に正面でどーんと迎えてくれた大きな楠、涼しげな藤棚、校庭で遊んだ素朴な遊具。こわごわ滑った底なしすべり台や、かみつくと怖いすっぽんがいると脅かされた丸池やひょうたん池。すでになくなっていたのに、母校の閉校とともに目に浮かぶのは昔の光景です。

閉校にともない、先週末に、お世話になった先生方をお招きし、学年同窓会を開きました。小学校の恩師3名、中学校の恩師2名の先生に参加していただき、懐かしさで胸がいっぱいになりました。小学3、4年を担任してくださった谷口寛二先生は、当時のアルバムを持参くださいました。担任していただいた2年間の様々な場面を、丁寧なメモをつけて残して下さっておりびっくりしました。写真中央は小学4年の時の私、仲良しの友人と遠足を楽しんでいるところです。さらに、卒業のときから現在まで毎年先生に送っていた年賀状のうち子供らの写真入りのものなどを見やすくケースに保管してくださっており、一緒に持参していただきもっとびっくり。転居の際などに私自身も見失っていた賀状がきちんと並べて保存されており、写メで撮影させていただきました。恩師との心暖まるつながりに新年早々感動させられました。



閉校の翌週に行われる式典では、附属住吉小出身の大先輩である、ノーベル化学賞受賞の野依良治博士による講演や後輩のバイオリニストによる演奏など行われますが、卒業生の人数が膨大なため参加するのは難しそうです。学校見学などでの受け入れを検討してくださっているとのことでした。