2010年12月 のアーカイブ

お正月用の生け花

2010年12月27日


学生時代に短い間でしたが家の近くの華道の先生のところでお稽古をしていました。その先生が眼科にいらしてくださったことがきっかけで、勇気をだして30年余りたって再び手ほどきをしていただくことに。まずは玄関にお正月用の生け花を飾ってみました。若松とピンポン菊と千両。それぞれの花の位置にはまだ改良の余地がありますが、ひとまず玄関にお正月らしいすがすがしい華やぎが添えられました。

教えてくださった先生は、貴答恵子先生。明治〜大正期に神戸から世界に羽ばたいた大商社、鈴木商店の大番頭だった金子直吉氏のお孫さんです。学生時代に通っていた頃は、そんなことは全く知らず、最近になってそれを知り驚きました。直吉氏が鈴木商店破綻の後に暮らした御影の家、というのが実家の近くの先生のお宅だったのです。鈴木商店の女社長を描いた玉岡かおるさんの小説「お家さん」の最後にも、貴答恵子先生のお名前が出てきます。

神戸が日本経済を牽引するほど元気だったあの頃が思われるように、貴答先生の話し振りやしぐさは溌剌とされていて、先生の指導で生けられた花たちもしゃんとした感じです。